フィールドワーク

1~3年のフィールドワークでは、グループで探究活動を行います。磯や森などの自然や、関西の史跡などに接することで、体験的に観察する眼を育て、探究するための手法について学びます。

4、5年のフィールドワークでは、個人で進めた探究をまとめ、深化させ、英語で発信することを通じて、自らの専門分野で社会に貢献するための素養を育てます。

1年・STAGE1

磯のフィールドワーク

自然そのものから疑問を持って学ぶ体験をします。これが、探究する力を育成するスター卜となります。

ノギスや電子天秤などを用いて、具体的に「はかる」ことで、観察だけでは気づかないことも発見していきます。スケッチできない対象物の動きなどは、タブレットPCを用いて動画を撮影して、発表の際に活かします。

2年・STAGE1

森のフィールドワーク

森では磯と違い、動く生物に遭遇しにくいので、注意深く観察することによって、より充実した疑問を発見し、仮説・検証へと進むことになります。

磯での「はかる」ことに加えて、「比べる」という視点にも重点を置いて、探究を進めます。

グループでともに考え、考察し、まとめて発表することにより、学んだスキルが整理され、その後の探究力の基礎となっています。

3年・STAGE2

関西フィールドワーク

1、2年生で自然を対象とする探究の手法を体得し、3年生では関西圏で人文・社会科学的分野におけるフィールドワークの手法をグループ活動で学びます。考え方の異なる班員が話し合うことで、一つのテーマから様々な仮説が出てきます。場合によっては、最初に設定した探究テーマがうまくいかず、テーマ自体を何度も練り直す班もあります。

しかし、こうした試行錯誤のプロセスこそが、一人ひとりの知的好奇心を磨き、自ら学ぶ力を育てます。

検証・調査場所例

梅田駅周辺、道頓堀、清水寺、東本願寺、鹿苑寺金閣、三十三間堂、鶴屋寿、通天閣、関西空港、伊丹空港、難波グランド花月、天神橋筋商店街、難波駅周辺、天王寺駅周辺、松岡製菓、ファミリーマート京都駅前店、奈良ららぽーとエキスポシティ、カリカリ博士、会津屋、志津屋、まるき製パン、神戸市役所、異人館、あべのハルカス

4年・STAGE2

首都圏フィールドワーク

3年生までに実践的に学んできたフィールドワークの手法を最大限に取り入れてこれまでにフィールドワークと並行して個人で取組んできた「探究テーマ」をまとめ、探究発表会で全員が発表します。

一人ひとりがiPadを用いてプレゼンテーション用のスライドを作成します。また、インターネット上でスライドデータを教員と共有し、教員が直接生徒と会って探究指導できないときは、メールなども利用して、生徒にアドバイスを行います。

校内での探究の時間では、生徒それぞれがiPadで各自が作成したスライドを1対1で見せ合いながら、発表練習を繰り返し、探究発表会本番に備えます。

5年・STAGE3

英国フィールドワーク

開智の探究テーマ・フィールドワークの集大成。ロンドン近郊のブルネル大学のドミトリー(寮) に約一週間宿泊し、4年生までに積み上げてきた探究テーマの成果を英語でイギリスの大学生に向けてプレゼンテーションし、そのテーマについてディスカッションします。

これまでに培ってきた探究力と発信力を最大限に駆使しながら、他者とコミュニケーションを図るという体験は、英国の大学生との心温まるふれあいとともに、深い感動と自信となって生徒一人ひとりの中に生き続けます。
身近な問題からスター卜した探究テーマを、英国という舞台で議論する体験は、外から与えられたものではなく、主体的に考える視座をつくり、より広い視野から創造的に考えて発信する資質を醸成します。iPadで各自の探究テーマスライドの英訳版を作成します。英国フィールドワークにiPadを持って行きディスカッションに活用します。